医師事務作業補助者になるには

医師事務作業補助者になるためには、
資格があった方がいいでしょう。
といっても、医師事務作業補助者の資格は国家資格ではなく、
民間資格になります。

またまだ医師事務作業補助者の資格が、
業界でもあまり認知されていないところがあります。

このため、もしも何らかの医師事務作業補助者の資格を有していても、正式に雇うためには6ヵ月間の研修が必要となっています。

このため、資格があればすぐに就職し仕事が出来るというわけではありません。
しかし、もし医療系の仕事が全くの未経験というのであれば、
医師事務作業補助者の資格を持っておいた方がいいでしょう。

医療の世界の求人は、資格があるか実務経験があるかどうかというところで、
雇うかどうかの判断をしています。

もし経験を持っていないのであれば、資格でアピールするしかないということになります。
もし、医師事務作業補助者として現場で働こうと思っているのであれば、
医師事務作業補助者以外の資格を持っておくのがいいでしょう。

具体的には医療事務や医療秘書関係の資格を取得しておくことです。
というのも、医療の現場では、配置換えをけっこう行っていることが多いです。
前は医師事務作業補助者として働いていた人が配置換えによって、
医療事務や医療秘書として働くことも決して珍しいことではありません。

このため、医療事務や医療秘書といった関連する資格を持っておけば、
病院側からしてみれば、使い勝手がいいということで、評価される傾向があるのです。

医師事務作業補助者の資格を取るなら、通信講座がおすすめです。

医師事務作業補助者は、
今後ますます必要になってくる人材といわれています。

もし何か仕事に直結するような資格を身につけたいというのであれば、医師事務作業補助者の資格を持つといいでしょう。

医師事務作業補助者はいくつか資格がありますが、
その大半が試験に合格しないと資格取得できません。

そこで、試験合格のための勉強をする必要があります。
このとき、通信講座を受講することをお勧めします。

医師事務作業補助者の資格取得を目指している人の中には、
仕事をしているとか、結婚して家事をしている人もいるでしょう。
仕事や家事をしながらスクールに通って勉強をするというのは難しいものがあります。

しかし通信講座であれば、在宅でコツコツと空いた時間を利用して勉強することも可能です。
仕事をしている人は、例えばちょっとした仕事の合間や昼休み、
会社の行き帰りを利用して勉強することができます。
医師事務作業補助者資格取得のための勉強と仕事や家事との両立が十分に可能です。

通信講座だとちょっとずつしか進められないので、
時間がかかりそうというイメージを持っている人もいるでしょう。
しかしもちろん個人差がありますが、
現在の医師事務作業補助者の通信講座は標準学習期間を、
5カ月前後に設定しているカリキュラムが多いです。

このため、勉強をし始めてから半年程度の時間もあれば、受験をすることは十分に可能なのです。
わからないことがあったら質問を受け付けてくれるなど、
サポート体制も整っているところも、通信講座の強みです。

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医師事務作業補助者の業務内容

医師事務作業補助者の業務内容ですが、

医者が今まで行ってきた事務的な作業が中心になります。

例えば、患者の診察を見たら、カルテにそのことを記録する必要があります。

患者の症状やそれに基づきどのような病気と診断をしたのか、

治療はどうしたのかということを記録に残します。

カルテがあれば、同じ患者がまた来た場合も、前の情報を参考にして、

治療に当たることができるようになります。

このカルテの作成を医師事務作業補助者が代行して行います。

最近では、電子カルテが主流になっているので、

パソコンの基本的な操作ができる必要があるでしょう。

また患者によっては、診断書を作成してほしいと要望することもあるでしょう。

休養をとるために診断書の提出が必要ということもあります。

しかし診断書の作成を医者が担当をしてしまうと、医療行為をスムーズに行えません。

そこで医師事務作業補助者が、医者の指示のもと、診断書を代行で作成することができます。

薬の処方をするためには、処方せんの作成をする必要があります。

こちらも今までは医者が担当をしていましたが、

医師事務作業補助者が登場したことで代行で作成をすることが可能になっています。

ほかにも、例えば、検査をする必要がある場合、

大きな病院となると診察所とは別の検査室で検査を受ける必要があるケースも出てきます。

検査室を利用するためには、予約の手続きをしないといけないところもあります。

この事務手続きを医師事務作業補助者が担当をするのです。

医師事務作業補助者の給料・年収

医師事務作業補助者に興味のある方の中には、

いくら給料がもらえるのかというところに興味を持っている人も多いでしょう。

一般的な傾向として、医師事務作業補助者は医療事務の給料がベースになってくると思ってください。

医療事務の給料に特別手当が上乗せされるという感じで給料体系が決まっています。

特別手当ですが、2〜3万円程度月給に上乗せされるというのが相場のようです。

医師事務作業補助者の給料は、医療事務に少し色のついた給料というのが相場になっています。

もちろん、病院の規模がどうだとか、効率なのか私立の病院なのかでも変わってきます。

さらに資格があるとか年齢、経験の有無によっても給料は変わってきます。

しかし現在のところ、もし正社員として医師事務作業補助者で働いた場合、

手取りで月給15〜25万円といったところが相場になっているようです。

また医師事務作業補助者は、派遣社員として働いている人もたくさんいます。

もし派遣社員という形で医師事務作業補助者で働くのであれば、

時給900円、高い所で1600円といったところが相場になっています。

経験があれば、給料はよくなっていくでしょう。

現時点では、決して給料が高いというわけではないでしょう。

しかし医師事務作業補助者は今後、医者不足によってますます重要視される職種になるでしょう。

このため、医師事務作業補助者への手当のアップということも検討せざるを得なくなってくるでしょう。

そうなれば、今後給料のアップにも期待が持てるかもしれません。

医師事務作業補助者の合格率

医師事務作業補助者の資格ですが、

2011年に「医療事務作業補助者実務能力認定試験」がスタートしました。

この結果、医師事務作業補助者に関連する資格は5種類になっています。

この中でも「診療情報管理士医師事務作業補助」という資格があるのですが、

こちらは試験なしで資格取得できます。

日本病院会というところが主催している資格なのですが、講習が2日間開催されます。

この講習を受講すれば、資格を取得できます。

しかし講習はだれでも受講できるわけではなく、

病院に勤務をしていて、一定の基準を満たしていないといけません。

残りの4種類の医師事務作業補助者の資格は、試験が実施されて、

合格をしないと資格を取得することができません。

合格率についても資格によってまちまちですが、その中でも最も難しいといわれているのが、

認定医師秘書（TM）と呼ばれる資格です。

この資格は「医師事務作業補助業務実務能力認定試験」という試験を受験して

合格をすると手に入れられる資格です。

認定医師秘書の試験の合格率ですが、例年20％前後という率で推移しています。

ですから、きちんと勉強をしていても、一発で合格できるかどうかの保証がない、

難易度の高い試験と言えます。

しかし逆にいえば、認定医師秘書の資格を持っていれば、

病院から高い評価を受けられる可能性もアップします。

つまり認定医師秘書の資格を持っていれば、

医師事務作業補助者としての就職の道も開けるということになります。

医師事務作業補助者の需要

医師事務作業補助者の重要ですが、

ここ最近徐々にではありますが増えてきているといわれています。

その背景として、2008年の診療報酬の見直しが大きく関係しているといわれています

。医師事務作業補助者を配置することによって、

病院が受けられる診療報酬が加算されたのです。

つまり病院としてみれば、医師事務作業補助者を多く配置した方が、

より病院の収入アップにつなげることができるわけです。

さらに2010年には、診療報酬の点数がさらにアップしました。

加えて、医師事務作業補助者を病院内で配置をした場合の評価も加わったことで、

より病院側からしてみると医師事務作業補助者をつけることによって生じるメリットが大きくなっているのです。

そこで、医師事務作業補助者の求人案内が大規模病院を中心として、

より多く出るようになっているのです。

これまでは、医師事務作業補助者をつける場合には、

自分の病院に在籍していた医療事務や医療秘書を配置換えすることで賄ってきました。

このため、外部から雇う場合でも、医師事務作業補助者のほかにも、

医療事務や医療秘書の資格を持っているかどうか、

医療の現場での実務経験があるかどうかというところで評価される傾向がありました。

実際今でもその傾向は強いです。

しかし未経験者でもいいという案件も出てきています。

またいったん医療事務として就職をして、

そこでキャリアアップをしてから医師事務作業補助者という方法もあります。

これまでと比較をすると、

未経験者に対しても医師事務作業補助者は門戸を開きつつある傾向があるようです。

医師事務作業補助者の今後(将来性)

医師事務作業補助者を雇ったほうが、診療報酬が上がるという風になってきています。

このため、病院でも医師事務作業補助者を積極的に採用しようという風潮が高まっています。

しかしこのような実用的な背景以外でも、

医師事務作業補助者は今後ますます必要な人材になってくる可能性は高いです。

なぜなら、今後さらに、高齢化社会が進んでいくことが予想されているからです。

高齢化社会になることで、病院を訪れる高齢者の人が今後ますます増えてくることが予想されています。

そうなってくると、医者にかかる負担はますます大きくなっていきます。

地方の病院では、医師不足がかなり深刻になっているところもあります。

その結果、病院を閉鎖せざるを得なくなっているところも出てきているほどです。

医師不足は、医者の絶対的な数が足りないのが一つにあります。

そしてもう一つ、医者のすべき仕事が多すぎるということも問題になっています。

カルテの作成や処方せんの作成、検査室や手術室の手配も医者がすべて行うということになると、

どうしても忙しくなります。

そこで医師事務作業補助者が注目されているのです。

医師事務作業補助者は、医療行為以外に今まで医者が行ってきた事務作業を代行してくれます。

医者の仕事を軽減する役割があるのです。

医者の数を増やすには、毎年医学部に入学する学生がある程度決まっていますので、一気に増やせません。

しかし医師事務作業補助者を増やして医者の負担を軽減することができます。

高齢化社会だからこそ、今後重要視される存在なのです。

医師事務作業補助者に向いている人

医師事務作業補助者として仕事をするためには、いろいろな知識が必要になってきます。

例えば、カルテなどの代理作成は医師事務作業補助者の中でも主要な業務の一つです。

最近では、電子カルテが中心となっています。

そこで、パソコンについてのある程度のスキルはどうしても必要になります。

また患者データの管理なども任されることがあります。

データの管理をするためには、統計学などもきちんとした知識がないといけません。

医師事務作業補助者は医者とコンビを組んで作業に当たります。

ということは、医学についての専門的な知識も持っておく必要があります。

ちなみに医学ですが、現在でも日々進歩をしています。

このため、新しい用語や治療法なども出てくるでしょう。

さらに医療の分野に関係する法律もいろいろとあります。

医療関係の法律は、定期的に見直され改正をする可能性もあります。

もし改正をされた場合、どこがどう変わったのかということをきちんと把握する必要があります。

このように医師事務作業補助者になると、いろいろな知識を身につける必要があります。

加えて、仕事に就いてからも新しい知識がどんどん出てきます。

このため、常に勉強をして、最新の情報を手に入れるという姿勢が求められます。

もともと勉強をすること額ではないと思っている人であれば、

医師事務作業補助者の仕事は向いているということができるでしょう。

また実際の医療行為をするわけではありませんが、

医療チームの一員として、患者の命を扱っているという強い自覚がないといけません。